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不飽和ポリエステル樹脂(Unsaturated Polyester Resin)

別名 UP ポリエステル樹脂
概要 不飽和ポリエステル樹脂は昭和28年に、日本触媒化学、理研合成により、それぞれ自社技術にて国産化され、昭和30年代になって活発な技術導入により生産されるようになった。
当初は、“揮発成分がなく厚塗り可能”を武器に木工塗料や化粧板、また加工性の良さでシャツ釦等の分野で著しい発達を示した。
昭和40年代に入って、ガラス繊維を主とする補強材との複合材(FRP)として、“鉄より強く、アルミより軽い”および“錆びない”をキャッチフレーズに、住宅器材、舟艇船舶、工業基材等の分野で急速に用途開発がなされ、現在では不飽和ポリエステル樹脂の大半がFRPとして使用されており、特に「水まわり」分野においては不可欠の基材となっている。さらに最近FRPの量産化技術が著しく改良され、基幹産業である自動車、車両の分野で活躍している。
原料 酸成分:無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、ヘット酸等
グリコール成分:エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチ、ルグリコール、ビスフェノールAとプロピレンオキシド反応物等
モノマー:スチレン、ジアリルフタレート、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等
用途 【FRP】
主として“水まわり”分野(浄化槽、便槽、バスタブ、ユニットバス、水タンク、船舶)、薬品タンク、パイプ、波板、平板、自動車・車両、スポーツ・レジャー用品
【非FRP】
塗料、化粧板、電機部品封入、レジンコンクリート、釦、工芸品